毒にも薬にもならず。

何を書き始めるか、私自身にすら予想もつかない思い付き。

人間オームの法則。

はたと見た文面からの着想。

オームの法則とは電流は加えた電圧に比例し、抵抗に反比例する法則の事である。

 

ここで、最近話題の電通に於ける過労死事件の話に繋がる。

電流=業績、電圧=過重労働、抵抗=社員の気力。

と考えればオームの法則に綺麗に当てはまる。

業績を上げるためには過重労働をさせると言う単純ながらスマートとは言えないやり方で、業績に反比例する形で社員の気力は削がれていく。

 

存外、電通で無くても、何処の企業にでも当てはまる話で、息が詰まる事この上ない。

 

電通と言えば、オームの法則に擬えた後にいうのもアレというものだが、実際のところ広告会社である。

 

一昔前はウィットに富んだ、少し小洒落てる慶應ボーイ辺りが多い会社であると記憶しているが、この様な皮肉は世の中の誰も求めていないだろうに、加齢によるユーモアセンスの低下だとしても、一笑に付せる様な話ではない。

微細な差 振り回される8ビット。

守秘義務に触れない範囲で、クライアントの話をするなんて、難易度が高過ぎる事に気付く。

 

と言う訳で、本日は過去の私のお話。

 

今でこそ、広義の意味では言語学に籍を置いていると極僅かな身内には思い込まれているらしい。

しかしそれは、喫煙中のヒアリングだけで中国語とベトナム語のニュアンスを把握して意味を理解するに至った。などと言う非常にありふれた、どこにでもある、他所の人がやらなかったやり方を期せずして実行した結果であって、そこに私の本質など何もない。

 

本来、私が籍を置いている。(置いていた)

のは文化人類学であり、西洋占星術を研究したのも、始めは原住民の呪術辺りからじわじわと始めたのだ。

 

尤も、選択肢の一つとしての文化人類学に、真剣に首を突っ込んでも良いかと考え始めたのは、ある二つの出来事が切っ掛けであって、存外話しやすい、その片方が今日の話。

 

試験科目として齎された、集団発表。

テーマに関しては、選択肢がかなりあったものの、記憶している限り、あの時私は『何であろうとやらねばならない事に変わりない。』と考えていた筈だ。

 

しかし、愕然としたのは、他ならぬそのテーマが要因。

ダーウィンの進化論とポケモンの進化の関連性。』

些か、ウィットに富んだテーマではあるものの、学術論の王道と幼少期の思い出の取り合わせは意外と私をやる気にさせてくれて、チームの連中を置いていく様な形で着々と仕込みを済ませて行った。

 

当日試験は同期生、それ以外に関わらず質疑応答が自由に可能な形式。

 

趣旨のズレが、学問をお遊びに変えてしまう危ういテーマなので、最低限のユーモアと数値に基づく解説を土台に成果を半ば上機嫌に語っていた私に、俗に言う障害物。

(大事故に繋がるタイプの小石の様なもの。)が待ち受けていたのだ。

 

まさかの反証として、ラマルクの進化論を持ち込んだ人物が現れたのである。

ダーウィン、ラマルク、双方の比較論考なんて始めてしまえば、

以前私が、気に入らない講師への嫌がらせに執筆した評伝シャア・アズナブルに関する書評に匹敵する数万文字単位の内容になってしまうので読者諸氏の好奇心に委ねる事とするが、

 

人為的改造を齎されたゲノセクトを土台にラマルキズムを只管迂遠な形で否定したり出来れば非常に楽だったのだが、興が乗って負けない為の何処までもいやらしい議論に持ち込んだ事と忘れもしない特待生の彼のポケモンに対しての知識が第二世代辺りで止まっていた事が災いしてかなりの長期戦に発展。

結果だけ掻い摘んでしまえば、ラマルクの理論だけを抽出した彼のアンシャン・レジームは失敗に終わり、気付いた頃には当代の学内では珍しい様な議論となってしまい、敬愛する師の目を引いてしまう一因となった訳だ。

 

何時ぞやか、我々を熱狂させて止まない、あの8ビットゲームの製作者に彼等なりの進化の定義を小一時間問い詰めたいものである。

アングラスキマ産業。

占い師、保育業、塾講師から個人指導通信教育、老人会擬きのチューターまで、ほぼほぼ未成年と熟年層相手の生業でガチガチに固められている。

いつの間にやら、二十代前半でこんなことになっているのだから、三十代過ぎたら如何なる事になっているのか。

 

某逃げるふりエキスパートの彼は『好きで三十代になった訳ではない。』

と言っていたのが感慨深く感じられる。

 

唯でさえ、主題通りのアングラスキマ産業だと言うのに、民営化やら煩雑な事務作業やらで、やってる事は前述の台詞とは真逆の完全な事務屋だ。

 

民営化などと言う言葉が出る時点で、業務の一部は宮仕えであるのは言うまでもない。

しかし、唯一有難いと言えば全てに於いて事実上の個人営業。

全て私の向上心次第である。

 

生憎、食事にそこまで拘りも無く、土台がどうしようもない文官肌なので身形に大した拘りも無い。

『自分自身が最高になる必要は無く、最高の代用品を創れば良い。』

と言うポリシーに救われてるのかして、隠居に近い暮らしが妙に落ち着くのだ。

 

一部の仕事は、大方『シュレディンガーの猫パラドックスを打ち破って、全力で生きてる猫を引き摺り出す。』って感じの難易度ではあるものの、それに関しては守秘義務に触れない程度で、また次回。

ミキシングなのか?

冷えた空気の方が好き。と言う私にとって夏は鬼門であり、ストレスの温床。
そして、不本意ながら基礎体力が鍛えられる季節。

ようやく寒気が流れ込んで来た様子なので、病院通いも辿り着くまでは上機嫌で居られる程度にはなりつつある。

家庭用エビオス錠の大瓶の一歩手前とも言える量の処方薬に気勢を削がれながらも、『珈琲求めてるやつは味蕾に残るちょっとした酸味が好きなんだろぅ?』なんて考え方が嫌いな私をチープな御値段で満足させてくださる某チェーン店へ。

潜在的に日曜日落ち着かないシンドロームな私なので、どうやら日曜日が既に過ぎている事はお忘れになられていたらしく、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』27話を視聴。

いつも通りの重金属で殴打するスタイルに満足しながらも、全く根拠の無いイメージが頭に過ぎる。
『皆が新しい仮面の人物を、ガエリオ・ボードウィンだと思って居る様だけど、
もしかすれば、手足の無いアインと身体の中央に重篤なダメージを負ったガエリオの身体のミキシングとかならドン引きだな…』と。

・仮面の人物が、すんなりガエリオ100%だと外連味はあっても意外性には欠ける。

・調子が悪そうで声すら出さないのが、もしかすれば演出ですら無いかもしれない。

そのくらいの根拠しかないものの、妙に頭にこびりつく推論を愉しむ内に、辟易する様な数の処方薬の事を不思議と忘れられたのだから、有難い話である。

この場合、何に感謝すれば良いのかと言えば、なかなか難しいところではあるが…